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{2020年10月}音楽小説の劇中曲『夢の浮橋変奏曲』の制作が進んでいます

本日は、創作の舞台裏を少しご紹介いたします。


【19世紀の楽曲のアナリーゼ(楽曲分析)】

『夢の浮橋変奏曲』は、音楽小説の主人公・鍵一が、幻の名曲『夢の浮橋』のモチーフを活かして創るピアノ独奏曲です。19世紀の旅で出会った芸術家たちの肖像画を、変奏曲の形式で表した作品になります。ショパン・リスト・ヒラーなど、実在した音楽家については、それぞれアナリーゼ(楽曲分析)を行い、変奏曲の作曲に活かしています。

【楽器研究】

『夢の浮橋変奏曲』は、19世紀のピアノ(ピリオド楽器)と現代のピアノ、両方で弾ける曲です。ピリオド楽器とモダンピアノでは構造や音色が異なっていますので、入念に楽器研究を行い、両者の特性を理解する必要があります。

自身でさまざまな資料を紐解いて勉強するほか、特にピリオド楽器については、渋谷区松濤の楽器店・タカギクラヴィア様への取材をもとに、研究を進めています。

【京都取材】

音楽小説の中では、主人公が京都で制作する曲になりますので、私も京都の風景を見て参りました。源氏物語ゆかりの地『夢の浮橋ひろば』では、川と橋の美しい景色が印象的で、創作のインスピレーションが得られました。

【打合せ】

劇中曲を委嘱して下さったふるたみゆきさん(小説家)・初演をつとめて下さる片山柊さん(ピアニスト)とは、コミュニケーションを密に取っています。

『主人公が19世紀パリのサロンで演奏するなら、どのような変奏曲の構成が良いか』等、音楽小説の中で曲が活きるようにディスカッションを重ねます。

【作曲】

モチーフとなる数小節は、すでに書き終えました。このモチーフを、いかにバリエーション豊かに変奏曲として展開できるか、作曲家の腕の見せどころです。

時には19世紀の楽曲のアナリーゼ(楽曲分析)や楽器研究等、リサーチの工程に立ち戻りつつ、日々作曲を進めています。

『夢の浮橋変奏曲』は今後、音楽小説のオーディオドラマやコンサートにてお聴きいただける予定です。どうぞお楽しみに♪


   {音楽小説オーディオドラマ}『旅するピアニストとフェルマータの大冒険』


日本最大級オーディオブック販売サイト『audiobook.jp』にて、2020年9月配信スタート!小説家、イラストレーター、俳優、作曲家、ピアニスト……異分野の才能のコラボレーションから生まれた完全オリジナル作品です。美しい音楽とともに、めくるめく冒険の旅をお楽しみください。


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